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資料室

「医学教育へ患者の声を組み込む」への取り組みについて

久保田百合子(全国膠原病友の会関西ブロック 代表)

私どもの担当した第2回からは医学教育に焦点をあわせ、まずファイザー(株)から「医学教育への患者参加の方法」について国際医療福祉大学大学院の開原成充先生からのアドバイスを報告され、全国膠原病友の会関西ブロックからは26年に亘り続けてきた「教壇に立つ活動」を報告いたしました。
関西地域学習会でのこの取り組みが「第4回ヘルスケア関連団体ワークショップ」でのテーマとなり、北村聖先生の講演、分科会での話し合いへと広がり、昨年東京大学で開催された「第37回日本医学教育学会」におけるワークショップでの発表へと繋がりました。

関西ブロック「教壇に立つ活動」
「教壇に立つ活動」は1979(昭和54)年、大阪大学の医療技術短期大学で教鞭をとられていた高木昌彦先生が“ものを言う症例”として膠原病患者を起用されたのが始まりで、今年で26年、36人の患者が次々に自らの体験をまとめ、主に看護学校の授業の中で発表してきました。そして1999年(平成11 年)にはこの活動が認められ、大阪府立看護大学看護学部(現在は大阪府立大学看護学部看護学科)の授業に組み込まれるまでになりました。
高木先生は、30年以上も前にご自身の結核療養生活の体験から医療従事者の教育の改善にヒントを得られ、学生たちに患者の闘病体験を聞くことによって、患者の要求を直接に感じ取り、患者が患者会の中で自立していく過程に感動し、医療従事者への注文を聞く中で「何を、どのように」援助すべきかを学ぶ手がかりを得て、患者と「ともに発達する」課題を追及していくことを期待されました。

これからの広がりに期待して
関西ブロックのこの活動は長年に亘り継続してきたものの、一部の思いある先生方や指導的立場の方々の熱意によってのみ支えられ、広く浸透してきませんでした。しかし、この活動が、VHOネットワーキングの会のワークショップやこの関西地域学習会に参加させていただいたことにより、また患者中心の医療が謳われ医療をめぐる世論の変革にも後押しされた形で、医学部の授業への組み込みや医療福祉関係での講演、等々実現に向かって動き出してきていることに大いなる期待を持ち、今、陽の目が当たることにことのほか嬉しい思いでいっぱいです。

ヘルスケア関連団体ネットワーキングの会 関西地区